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加賀山エアロパーツ研究所 (日本)





■SKYCOUNTRY Technology          硬派の設計思想

 1995年ソビエトの航空宇宙技術者によって設立された東欧ウクライナ発のメーカーSKYCOUNTRY 航空宇宙開発技術最先端をいくウクライナから世界へ向けて新しい風の翼がテイクオフ。

■Hyper 2 Liner competition       シンプルかつ軽量な2ライナー

 現在プロト機がPWC、東欧圏の競技で活躍中。契約パイロット達の印象および、一緒に競技した選手たちの評価も一様に好評価だ。バテンを装着した最終プロトを入手し、国内の競技で試合を通じて評価していきたい。XSサイズ(上限85kg)ながらかなりの性能を発揮するので実戦での戦闘力に期待できる。
 翼の構造はシンプルで、ラインの取り付け位置の補強、リーディングエッジのバテンもマイラー補強と結合させて軽く仕上げてある。インテークはスカイカントリー得意のラウンドカットは採用せず、リーディングエッジ前部にやや大きめに開口している。抵抗を減らすよりも、翼の圧力と膨張を重視した結果ということだろう。また、インテーク下部はライン取付リブごとにジグザグにカットされ、インテークにトラス構造を持たせることでリーディングエッジの強化も図っている。

 リーディングエッジのバテン以外は、それほど強固な補強は内部に行っていないので、全体に軽く、また畳むときの手間も少ない。キャノピー素材は上面にポルシェマリンの軽量高耐久素材を使用し、下面はさらに軽量素材を使用している。耐久性を向上させていても全体の重量が軽いのは内部軽量化を図っている点が大きい。








spec




サイズ23、24、25、26、27、28、29まで1uごとに用意される予定です。




color



現在無料でカラーオーダーを受け付けています。
加賀山は右のカラーでオーダー(というよりこの機体俺のだろう)




SkyCountryからのSPACE写真

flight



SPACE サイズ23 実戦配備しました。

 ハードな翼設計を得意とするスカイカントリーならではのコンペティションモデル。ハイアスペクト&2ライナーの超高性能モデルでありながらライズアップなどのグランドハンドリングも素早いインフレーションと翼の形成で非常に扱いやすい。
 センタリング、ハンドリングともに明確なフィードバックが得られ、沈下の少ないタイトな旋回を自在に操れる。外翼の切れ込みが鋭い印象を受けるが、超ハイアスペクト翼なのでこのぐらいのスピード感が無いと逆に旋回がもたつくのだろう。


 ブレークコードのストロークはコンタクトから50~60センチで翼の歪みが発生を始めるのであまり大きく操作しないようにした方がよさそうだ。まあ、コンペ機の場合、速度を抑えた状態では元から風の揺らぎで機体の挙動が怪しくなるので、機体の翼型なりに速度を出して走らせてやることが重要だろう。

 ウエイトシフトの効きは抜群で、旋回中に更にインサイドにウエイトをねじ込むと、一気に外翼が加速しバンクを深めることが可能で、センタリング中のサーマルへのカウンター操作に非常に使いやすい。しかも、ヨー方向の動きが少なく、翼が下を向く心配は皆無といっても良い位で、外翼の当て舵はフリーに近い状態で効率よくセンタリングが行える。


 巡航滑空での機体の動きは非常にスムーズで、多少の揺れであればキャノピーがピッチの動きを吸収してくれる。各ラインのテンションが異常に高く、キャノピーの受ける風の感覚がダイレクトにハーネスに伝わる。部分的なテンションの抜けは発生しそうに無いぐらいの翼の張りを感じながらグライドに集中できる。

 アクセルでの高速滑空は驚異的ともいえる速度の伸びを実感できる。また、アクセルの踏み込みも驚くほど軽い。ただし、2ライナーらしくストロークは短いので、調子に乗って力いっぱいロングストロークで踏み込むと翼が全滅してしまった。(もう2度と調子に乗らないようにしようと決意しました)。
 全潰れからのリカバリーは非常に素直に回復した。また、回復後のシューティングも恐れていたほど発生せず、非常に素直なリカバリー性を発揮する翼との印象を受けた。クラバットなどのリスクは高いと思われるので、テストで潰したりするのは避けた方が無難だと思うが、45%程度の片翼折りでもリカバリーは素直で、潰れた側に急激に回りこむような特性は無い。

アクセルについては改造の余地があり、原状1/2のストロークで可動範囲5cm程度(これで50km/h程度まで伸びる)だが、動滑車を使用し1/4に改造し、微調整ができるようにしたほうが操作性があがるだろう。



photo




info



SPACE サイズ23(80+/-5kg)入荷。 某社のMR10.2 に追随できる性能で扱いやすさはダントツ。翼の硬さが明確でライズアップ・インフレーションも好い。他社の2ライナーに比べて遥かに取り扱い、安定感で優っているという印象だ。


Place: At the foot of Mt.Fuji
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